伝説と歴史 -ファイナルファンタジー13-

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項目 説明
女神エトロ 古代グラン=パルスの記録に登場する、死と混沌の女神。人々が死後に還る異界「ヴァルハラ」に住まうといわれる。グラン=パルスの民の主神は「大いなる神」であり、エトロは忌むべき死の女神だとする伝承が多い。ただしパドラの都では女神信仰がさかんだったことが知られており、「時詠みの巫女」もエトロから予言の力を得ていたとされる。
ヴァルハラ 「不可視世界」の異名を持つ異界。パルスの伝説によれば、そこは死者の魂が還る領域であり、女神エトロが住まう混沌の世界であるという。時の流れの外にある都市だとする説もあれば、時が止まった未来だという者もある。パドラの巫女はこう述べている。「ヴァルハラからは、すべての時代が視える。しかしヴァルハラの外に力をおよぼすには、女神の門を開かねばならない」
誓約者と守護者 時詠みの巫女ユールにつき従い、守る戦士。それが「守護者」である。時詠みの民の中でも、傑出した力を持つ者たちが選ばれる。守護者の頂点に立つ特別な戦士が「誓約者」である。誓約者が用いる混沌の魔力は、ファルシの力をも凌駕するといわれる。誓約者は、その時代にひとりしか存在を許されない。誓約者に挑み、果し合いに勝利した守護者は新たな「誓約者」となり、混沌の力を継承するものとなる。
混沌の心臓 混沌の女神エトロがカイアスに与えた、女神自身の心臓。不死身の誓約者である彼の力の源。カイアスを殺すには、別の守護者が彼に打ち勝ち、混沌の力を奪う他ない。ゆえにカイアスを殺す資格を持つのは、最後の守護者たるノエルだけである。新たな誓約者に充分な器があれば、「心臓」の力をすべて解放し、不死の宿命を終わらせることができる。だが器が不足であれば、彼はのろわれた「混沌の心臓」にとりつかれ、新たなしもべとなるであろう。
エトロの瞳 ユールが持つ「時を視る力」。過去・未来を問わず、あらゆる歴史の断片が視える。混沌に属する力であり、女神の恵みだと考えられている。セラに同じ能力が顕れたことは、過去にエトロの強い干渉を受けたことを示唆している。時詠みはヴィジョンを視るごとに、自身の生命力を消耗する。そのため歴代のユールは、10代で命を落とした。「エトロの瞳」は自身でコントロールできず、歴史が大きく改変された場合に発動する傾向にある。そのため歴史への干渉は、セラの命を削ることになるのではないかと、ノエルは恐れている。
予言の書 パルスの各地で発見される古代の映像記録装置。パドラの「時詠みの巫女」が視たヴィジョン(予言)が記録されている。当時から見て「未来」にあたる映像が、正確に保存されていることがわかっている。「予言の書」が出土したパドラ遺跡の付近では、いくつかのゲートが出現していることから、ホープの研究チームはパラドクスとの関係を重点的に調査している。
時詠みの一族 数百年の昔、グラン=パルスで栄華を誇った都市「パドラ」を築き上げた古代の民。彼等は「時詠み」と呼ばれる巫女の予言によって未来を知り、高度な文明を形成した。太古のグラン=パルスとコクーンの間で勃発した「黙示戦争」の後、時詠みの民は滅亡したとされる。一方で彼等はさすらいの民となり、今もパルスの片隅で暮らしているという説もある。
不可視の混沌 ヴァルハラにひそみ、可視世界へと這い出ようとする凶々しきもの──「不可視の混沌」。ライトニングが「この世にあってはならない闇」と直感したそれは、正体不明の巨大な力であり、統一的な意思を持つ存在かどうかすら定かではない。ゲートから漏れ出たヴァルハラの混沌は、世界を侵す霧のごとく、物質界の秩序を逆説に満ちたパターンへと変えてゆく。それはすべてをヴァルハラに還す邪な力であるが、時に「混沌」と親和する者を知覚するかのように、奇妙な親愛の情を示す。
女神の門 「女神の門」が開いた瞬間、世界を喰らう闇がヴァルハラから這い出した。女神エトロは時を戻し、この恐るべき闇──「不可視の混沌」を封じた。エトロは力を使い果たし、死の眠りに落ちていった。その機に乗じて女神を滅ぼそうとする者がいることに、ライトニングは気づいた。その名はカイアス・バラッド。女神が消滅すれば不可視の混沌は解き放たれ、可視世界のすべてがヴァルハラに呑まれる。女神を護り、その想いを継ぐため、ライトニングは立ち上がった。
女神の消失 女神は死んだ。ノエルの剣が「混沌の心臓」──エトロの分身にとどめを刺し、女神は存在の彼岸へと霧消した。女神のいましめから解き放たれた混沌は、可視と不可視の境界──「女神の門」をたやすく破壊した。それは何ぴとの想像も絶する力であった。すべてをヴァルハラが呑み込み、生も死も、過去も未来もない、混沌の世界が現出した。カイアスとの決戦のさなか、ライトニングはそれらすべてが逃れられぬさだめと知った。彼女は敗北を受け入れ、クリスタルの眠りについた──ただひとつの想いを胸に。
数百年の願い 自身の胸に宿る女神の心臓を滅ぼし、不可視の混沌を解き放つこと。それがカイアスの宿願だった。そのために、彼は待ち続けた。己を凌駕し、「混沌の心臓」を止めうる資質を持った者──ノエルが現れた時、彼は切札wp手に入れた。この手で「女神の門」を開けぬ時は、ノエルに女神を殺させる。その時、時空のほころびが戻っていなければ、解放された「混沌」の力は、「門」をみずから粉砕するだろう──彼は、そこに賭けた。

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