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○オニオンナイト
クリスタル 絶望を打ち破る力──か
いったいどんなものなんだろう
○ティナ
ちゃんと見つけられるのかな
もし見つけても世界を救えなかったら──
○オニオンナイト
神様ってもったいぶった言い方が好きだよね
コスモスの言葉が正しい証拠はないけど間違っているかどうかもわからない
とりあえず今のところは信じて進むしかないよね
できることからやってみようよ
○ティナ
うん そうだね
○オニオンナイト
立ち止まっていても答えは出ないんだ まずは動かなきゃ
安心してよ
僕が必ず正解を見つけるからさ
○オニオンナイト
さあ行こうティナ 僕についてくれば心配いらないよ
○ティナ
うん……頼りにしてるね
○ティナ
気をつけてね 私も頑張って協力するから
○ティナ
ちょっと待って
○オニオンナイト
何?
○ティナ
感じる──
向こうの方から強い何かを
○オニオンナイト
もしかしてクリスタル?
○ティナ
わからない 強い気配としか
○オニオンナイト
行ってみよう
どうしたの?
○ティナ
なんだか心がざわついて──
近づいてはいけない気がするの
○オニオンナイト
ティナ クリスタルの手がかりが見つかるかもしれないんだよ
大丈夫 敵がいたって僕がなんとかするから
○ティナ
けど──
○オニオンナイト
カオスの手先なんて 強い力でただ壊すだけの連中さ
それにひきかえ僕には
ココがあるからね!
ほら先へ進もう
○ティナ
むこうから強い気配を感じるの なにかいるのかもしれない 大丈夫かな──
○オニオンナイト
ティナ 不安なのはわかるけどここで待っててもクリスタルは出てこないよ?
ほら何度も言ってるでしょ 僕を信じてついておいでよ
○ティナ
……うん でもあなたも気をつけてね
○ティナ
カオスの人たちもみんなで一緒に動いているのかしら?
○オニオンナイト
あいつらが何人一緒でも心配ないよ 力に頼ってる連中なんて相手にならないさ
ティナは心配しすぎなんだよ 僕が守ってあげるって言ってるでしょ?
○ティナ
そうだね……でも……
○ティナ
クリスタルを探したいだけなのに……戦わなくちゃいけないのね
○オニオンナイト
きちんと考えて戦えば怖くないよ ほらあの紋章を見て
紋章の上でチェインスキルを使えばずっと効果が発動するから有利に戦えるんだ
○ティナ
そうなのね うん ちゃんと覚えるよ
○ティナ
いつ敵が襲ってくるかわからないからしっかり準備して行こう?
○オニオンナイト
ティナ 気配は?
○ティナ
まだ先だけど──
下がって!
○エクスデス
コスモスの手の者か
○オニオンナイト
"なんだこの威圧感──"
"底知れない力──測りきれない?"
○エクスデス
退屈しのぎに出向いてみれば女子共のみとはな
○オニオンナイト
"まともにやったら勝ち目はない"
"ティナもいるしここはひとまず──"
み 見逃してくれませんか?
○エクスデス
何?
○オニオンナイト
僕らの力はあなたには及びません 戦っても退屈しのぎにすらならないでしょう
なら他に強い相手を見つけた方が満足できるはずです
あなたは弱い者をいたぶる卑怯者なら
話は別ですけど
○エクスデス
無力な者を無に還してもまさに無意味か
よかろう 見逃してやろう
だが小僧
ひとつだけ教えてやる
勇なき者にクリスタルを手にする資格はないぞ
○オニオンナイト
ちょろいもんだね
ま やりあうハメになっても適当にあしらって逃げるつもりだったけど
僕 勝てない相手とは戦わない主義なんだ
○ティナ
でもいいのかな
○オニオンナイト
いいって何が?
○ティナ
なんだかわざと逃がしてくれたみたい
戦いを避けたあなたに助言めいたことまで
○オニオンナイト
『勇なき者』って話のこと?
勝てない相手と戦うのは勇気じゃない 単に無謀で無駄なだけだよ
○ティナ
ごめんなさい でも──
○オニオンナイト
だったらクリスタルを手に入れて証明するよ
僕が『勇なき者』じゃないって
行こう まだ気配は感じるんだよね?
○ティナ
この先よ
○オニオンナイト
よし!
○エクスデス
……あれは光に目覚めつつあるな おまえの計画は無駄だケフカ
○ケフカ
無駄だって? おまえは忘れたのか? 前の戦いであの娘が見せたすさまじい力!
○エクスデス
……先の戦いでは空虚な器にすぎなかった しかし今は違う
明らかな意思を持って行動していることにおまえも気付いているだろう?
○ケフカ
……だからどうした?
○エクスデス
あきらめろ 彼女はもはやカオスの駒ではない れっきとしたコスモスの駒よ……
○ケフカ
……あきらめるもんか
あの娘の力を引き出してやる……そうすりゃ向かうところ敵なし!ぼくちんの天下だっ!
○ティナ
ねえ やっぱりさっきの人クリスタルのこと知ってるんだと思う
もしかしたらクリスタルがどこにあるのかも知って──
○オニオンナイト
ティナ? 敵の言うことを信用しちゃダメだよ クリスタルは僕たちの力で見つけなきゃ
ほらもう先に進もうよ ティナが感じてる気配のこと早く確かめるんだ
○ティナ
気配が強くなってきたの この先でなにかが起きているかもしれない
○オニオンナイト
きっとクリスタルに繋がる何かがあるんだ……ティナ怖いの?
○ティナ
大丈夫……行こう クリスタルを探さなきゃね
○オニオンナイト
こんなときに寄り道なんか…… いやこれは鍛錬だよ 強くならなくちゃ
○ティナ
クリスタル……どこにあってどんなふうに手に入れるのかな
○暗闇の雲
なぜすぐに壊さない?
あのようなもろい生き物
○ケフカ
じっくり遊ぶんだよ 彼女は僕の──
大事なお友達なんだから
ムービーが終わり通常の会話シーンに
○暗闇の雲
……あんな小娘本当に利用する価値があるのか?
○ケフカ
間違いな~い! 彼女の力はホ・ン・モ・ノです!
○暗闇の雲
……そこまで言うなら信じよう どの程度役に立ってくれるか見ものだな
○ケフカ
お願いしますよ 前回のように力を発揮してくれるとよいのですが
○暗闇の雲
……前回?
○ケフカ
いやいやいやいや全然こっちの話ですよ~ それじゃいってらっしゃ~い!
──今度は裏切るなよ?
○ティナ
さっき感じた気配がなんだか恐ろしいもののような気がして──
○オニオンナイト
でも後ろには誰もいなかったじゃないか そんなに怖がらなくても大丈夫だよ
それより気配には近づいてる? このひずみでいいんだよね
○ティナ
うん……もうすぐ お願い気をつけてね
○ティナ
ずっと落ち着かないの……本当にこの気配を追っていいのかな
○デモンズウォール
いまだ幼き知恵ある者よ……苦慮のとき私が心の障壁となろう
○オニオンナイト
へえおせっかいな奴 僕は迷ったりなんかしないからね
○ティナ
……でも連れていくのね
○ティナ
ここ……この近くに強い気配を感じる
○オニオンナイト
特に変わったものはないけど
ちょっとあたりを調べて──
ティナ?
○ティナ
いやっ声が頭に──?
力が──!
○オニオンナイト
ティナ?
どうしたのティナ
○オニオンナイト
ティナやめるんだ! 僕がわからないの?
こうなったら戦って止めるしか──
○ティナ
破壊…破壊する…!
○オニオンナイト
力をぶつければきっと…!
○オニオンナイト
ティナ──ティナ! 僕だよしっかりして
ティナ?
○暗闇の雲
邪魔をするでない 真の力が目覚めつつあるのだ
○オニオンナイト
ティナに何をした
○暗闇の雲
伝説のオニオンナイトか
たいそうな称号を名乗ってもしょせん子供よ
誰のせいでこうなったのかわからんのか
○オニオンナイト
えっ?
○暗闇の雲
小娘の苦しみを救うどころか剣を振るって痛めつけた人でなしは誰だ?
嫌がる娘を強引に連れてきた愚か者はどこの誰だ?
○オニオンナイト
そ それは──
○暗闇の雲
あの娘は悟っていたぞ 進んではならぬとな
すべては己の浅知恵を過信したおまえ自身が招いたことよ
己の無知と無力を呪え
おまえにあの娘は救えぬわ
○オニオンナイト
ティナ──
○オニオンナイト
僕ひとりじゃなければ……誰か助けてくれれば暗闇の雲だって簡単に倒せる──
でも僕がその誰かを探してる間もティナはずっと苦しんで……
立ち止まっていても答えは出ない 僕が自分で……言ったんじゃないか──
○オニオンナイト
ティナを助けなきゃ だけどあいつに戦いを挑むなんて……
勝てるかどうかわからないのに──
どうしたらいい? 答え……正しい答えは……
○コスモス
ティナの心の叫びが聞こえたの
彼女は暗闇の雲の妖力で操られ苦しんでいる
○オニオンナイト
僕のせいだ
○コスモス
そう
あなたが自らの力を過信したから
○オニオンナイト
ティナを助ける方法コスモスなら知ってるよね?
○コスモス
暗闇の雲を倒すしかありません
○オニオンナイト
あいつを?
でも僕は勝てない相手とは戦わない主義だし──
そうだクリスタル
クリスタルがあればティナを助けられるんじゃ
世界を救える力があるんだ あいつと戦わなくたって
ねえ もったいぶらずにクリスタルのありかを教えてよ
○コスモス
戦いを避けるのもひとつの道
誰もその決断を否定はしない
でもそれはあなたの本当の心?
○オニオンナイト
僕の心──
○コスモス
クリスタルは決意の先に輝くもの
あなたの心にある一番大事な想いに従えば手に入る
私に言えるのはそれだけ
○ゴルベーザ
哀れだな
○オニオンナイト
カオスの手先──
○ゴルベーザ
ティナといったかあの娘は
術が解けぬ限り彼女は暗闇の雲のしもべとして戦い続けるのだ
いずれ力尽きその命は戦場に散る
おまえの力では暗闇の雲は倒せん
戦いを避けるのは賢明な判断だ
○ゴルベーザ
どうした
頭で考えた理屈に従いたくないのか
○オニオンナイト
僕は──
○ゴルベーザ
胸に問いかけ決意するがいい
○オニオンナイト
あいつの気配が強くなってきた──近くにあいつはいる……そしてティナも
ティナ……待ってて
○オニオンナイト
……感じる あいつの強い闇の気配
○暗闇の雲
気を失ったか もろすぎて使い物にならぬわ
ほほう 性懲りもなく──
再びわしに挑むつもりか?
○オニオンナイト
勝てない相手とは戦わない主義なんです
あなたたちに従います
だからティナだけは助けてください
○暗闇の雲
打ちのめされて学んだか
賢明な判断だ
よいぞ 我がしもべとなれ
小娘よりも役立ってみせろ
○オニオンナイト
あんた意外とお人よしだね
誰がカオスの仲間になんて
○暗闇の雲
こざかしい わしに刃向うとは愚かしいにも程があるわ
○オニオンナイト
わかったんだよ
頭で考えた理屈に縛られて自分の心を裏切るなんて馬鹿げてるってね
僕は僕の力でティナを守る
いちばん大事な僕の想いだ
勝てない相手とは戦わない この主義を変える気はないよ
でも戦うぞって心で決めた
だから絶対あんたに勝つ
○暗闇の雲
屁理屈を──
あれほど傷つきながら
まだ救おうというのか?
○オニオンナイト
そこだ
○暗闇の雲
心ひとつで世界は変わらぬ
目覚めの後に待つのはいつでも
絶望だけ
○オニオンナイト
あんたなんかに消せやしない 僕が見つけるのは──
みんなを守る力だ
○暗闇の雲
できるのか?
○暗闇の雲
未熟な子供に何ができる
○オニオンナイト
やってみなきゃわからないよ!
○暗闇の雲
たかが子供と侮ったわ
○オニオンナイト
ティナ
ティナ!
○ゴルベーザ
気を失っているだけだ
急激に力を使いすぎたのだな
○オニオンナイト
おまえ──
ティナには指一本ふれさせない
○ゴルベーザ
よい決意だ 彼女を守ってやれ
○オニオンナイト
え?
○ゴルベーザ
彼女は強大な力を持つがゆえ自分自身を恐れている
おまえが彼女の支えとなり守ってやることだ
○オニオンナイト
そ そんなこと言われなくたって
○ゴルベーザ
そうだったな おまえはもう決意している
そしてクリスタルは決意の先に輝く
○オニオンナイト
これがクリスタル
○ティナ
ここは?
○オニオンナイト
ティナ
もう大丈夫だよ 僕がみてるから少し休んで
僕が守るから
でも今は少しだけ──
○ケフカ
つまらん!!
あの娘の力を引き出せないとは……ったく……役立たずのカスめ! カス以下の以下だ!
世界の均衡なんてくだらないものにこだわって敵に大事な情報を流しちゃうようなヤツは
浄化させてやったくらいじゃ変わらない──やっぱりぼくちんが出向くしかないみたいですね!