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○ティーダ
よーし いっちょあがり
○フリオニール
どうにか片付いたな
○ティーダ
楽勝ッスよ
カオスの奴らなんか全員ぶっ倒してやる
○セシル
頼りになるよ
○ティーダ
あ──
ゴルベーザだけは別だからな トドメさしたりしないからさ
○セシル
兄さんは強いよ
○フリオニール
ティーダにも家族がいるんだよな?
○セシル
ジェクト──だったよね?
○ティーダ
オヤジは関係ない
○セシル
え?
○ティーダ
あいつは真っ先にぶっ潰す 泣いて謝ったって許さない
○セシル
たった一人の肉親だろ? 君はそれで──
○ティーダ
望むところッス
○ティーダ
"ザワザワしていた"
"オヤジと会える日のことを思うと──"
"立ち止まってなんかいられなかったんだ"
○ティーダ
さあてガンガンいくッスよ!
○セシル
慎重に……といっても聞かなそうだね 体力にだけは気をつけるんだよ
○セシル
ここの敵はちょっと変則的だけどチェインをうまく使えば一掃できそうだよね
○フリオニール
さぁ南の小島を目指そう 混沌の大陸に進めばクリスタルにも近づけるはずだ
○ティーダ
賛成ー! こっちからガンガン攻め込んで先手打ってやるッスよ!
○セシル
勢いがあるのはいいけど気をつけて いつ何に襲われるかわからないからね
○ティーダ
何が来ようが負けないって!
○フリオニール
カオスの本拠地に近づけばイミテーションがもっと増えるかもしれない
ひとりで戦わなければならない場合もあるだろう おまえもしっかり肝に銘じておかないと──
○ティーダ
そんなに心配すんなって──もしかしてフリオニール……心配が趣味なのか?
○フリオニール
……心配しなくていいなら心配しないさ 俺だってそういう平和な世界を作りたいと──
○ティーダ
あ ただ単にカタいんすね……大丈夫! イミテーションなんか余裕ッスよ!
○セシル
ティーダ この前イミテーションの話をしてたよね
ティーダにも誰か──知っている人の姿があったの?
○ティーダ
あー記憶はハッキリしてないんだけどさ たぶん知ってる子がいる……かな
けどさ やっぱ全然関係ないよな あれはどう見たって本物じゃないんだしさ
○セシル
そうだね その本人がいるわけじゃない── 彼らと戦うだけだなんてなんだか空しいよ
○ティーダ
セシル ゴルベーザに会ってから完全に上の空って感じだよな
○フリオニール
奴が知っているクリスタルの秘密か……確かに手がかりは欲しいところだが
ティーダおまえはどう考える? どうすればクリスタルが手に入ると?
○ティーダ
オヤジとケリつければクリスタルも手に入る! 簡単な話ッスよ ……たぶん
○フリオニール
敵との距離をうまくとれよティーダ おまえの攻撃は少し離れても当たるからな
○ティーダ
……ホントはセシルの奴家族のことが気になってんだろうな
やっぱり会いに行けって言ってやろう モヤモヤしたまま戦いたくないよな
よーしフリオニールに追いつかれる前に……
○フリオニール
セシルはどうした?どこへ行ったんだ?
○ティーダ
えっと──
"怒られるんじゃないかってビクビクしてた"
"セシルにパーティーを離れるよう勧めたのはオレだったから"
"あの手この手で言い訳してみたり笑ってごまかしてみたり──"
"オレこういうの得意なんだ"
○フリオニール
つまりゴルベーザに会いに行かせたんだな
○ティーダ
そうとも言うッス
セシルの奴ゴルベーザのことを気にしてたろ
抱えこんでウダウダするより
会って話して答え出した方がスッキリできると思ってさ
やっぱ──まずかったッスか?
○フリオニール
まあ仕方ないか
おまえは平気なのか?
敵方に身内がいるのは同じだろう?
○ティーダ
ぜんぜん関係なし
○フリオニール
なぜだ? 父親だろう?
○ティーダ
だいっキライだからな
いつだって偉そうでオレをガキ扱いして
絶対叩きのめしてやるってずっと思ってた
だから望むところッス
○フリオニール
そうか それなら──
○ティーダ
出発ッス!
○皇帝
……コスモスに『完全なる死』を与えれば輪廻は断たれ世界は我々のものとなる
○ジェクト
……あいつと戦えってか そうすりゃ本当に元の世界に戻れんのか?
○皇帝
すべては我々の意のままだ……
○ジェクト
あいつと……一緒にか?
○皇帝
ああ……約束しよう
○ティーダ
ここのひずみも無事に制圧! いい調子ッスね! フリオニール!
○フリオニール
そうだな だが慎重に進もうティーダ 敵も強くなってきたし気を引き締め──
○ティーダ
だからいちいちそんなこと心配するなって! オレは大丈夫──あ 話は最後まで聞けって?
○フリオニール
どうした? ないか言いたそうな顔をしているが
○ティーダ
早くカオスのところに行きたいのにわざわざ寄り道して休憩までして
セシルがゴルベーザのとこ行くまで待ってたんだろ?
○フリオニール
別に……そんなつもりじゃないさ ひずみを放置するわけにはいかないだろ?
○ティーダ
へへ カッコつけんなって!
○フリオニール
ティーダさっきのことだが……
○ティーダ
んっ? のばらのことオレに話す気になった?
○フリオニール
どうしてその話題になるんだ ……まあいい大した話じゃない
○フリオニール
戦う理由について考えていたんだ ……うまく言葉にはならないんだがな
○リヴァイアサン
我が水の力……すべてを浄化する力……汝 場を制されしときこの力を授けん!
○ティーダ
そっかサンキューな これからよろしく!
○フリオニール
おいいいのか? 得体のしれないものをたやすく信じて……
○ティーダ
使えるものは使うッス 水の力ってなんか仲良くなれそうだしな!
○ティーダ
おーいフリオニール! なーんかオレ余裕みたいッス!
ここはオレにまかせて先に行ってていいッスよ
○フリオニール
そうだなこのひずみはまかせる この先で落ち合おう
○ティーダ
りょーかい!
○ティーダ
よっし こっちは片付いたぞ
あれ? フリオニール?
お~い
のばら~ 出てこ~い
はぐれた?
○ジェクト
これはこれはジェクトさんちのおぼっちゃまではありませんか
○ティーダ
オヤジっ──
○ジェクト
どうした? せっかく会えたんだ かかってこいよ
それとももうビビッちまったのか?
○ティーダ
ビビッてなんか
○皇帝
待て
○ジェクト
チッ 皇帝陛下のおでましか
○皇帝
貴様の息子は憎しみだけで戦おうとしている
それでは我々の計画が意味をなさない
○ジェクト
ったく めんどくせぇな
○ティーダ
なにゴチャゴチャ言ってんだ
○ジェクト
勝負はおあずけだとよ またにしようや
○ティーダ
待てって! 逃げんのかよ
○皇帝
父が憎いか?
○ティーダ
どけよ!
○皇帝
ならばその想い私にぶつけるがいい
○皇帝
世話のやける子供だ
○ティーダ
なんでアンタが出てくんだよ!
○皇帝
憎しみだけでクリスタルは手に入らん
諸君の祈りが世界に届くことはない
○ティーダ
なんだよそれ わかんねえよ
"逃げられたからとか"
"そんなのは問題じゃない"
"オレが一番腹立ったのは──"
人の言いなりなんて──あんたらしくねえっつうの
○ゴルベーザ
捨てきれぬものがあるようだなジェクト……
○ジェクト
……なんつーかスッキリしねぇんだ こんなんでホントに元の世界に戻れるのか?
○ゴルベーザ
戻れたとして……それで満足か?
息子の気持ちを裏切ってまでそなたはあの男に従うのか?
○ジェクト
チッ……オレは……
○ティーダ
オヤジはなんか変だし フリオニールはいないし
あーもうなんなんだよ あの金ピカ……
……とりあえずフリオを探さないと 先に行けって言ったしひずみにいるかもな
○ティーダ
ここ敵がいっぱいいるみたいだ ちょこっとトレーニングッス!
○ティーダ
なんだよオヤジ……あんな金ピカの言いなりなんてさ
らしくないっつの まさか操られてるわけでもないだろ?
あいつの言うこと聞かなきゃならない 理由が……何かあんたにあるってのかよ
○ティーダ
フリオニール大丈夫か?
○フリオニール
なるほど さすがは親子だ
よく似ている
○ティーダ
オヤジか?
あいつここにいたのか?
○フリオニール
ついさっきまでな
剣を交えたが見逃してやったよ
ジェクトを叩きのめすのはおまえの役目だろ
さあケリをつけに行こうぜ
○ティーダ
ああ
○フリオニール
どうした?
○ティーダ
ほら金ピカの──皇帝サマ?
あいつが言ってたんだ
"憎しみだけではクリスタルは手に入らない"
どういう意味なんだろう?
○フリオニール
奴の言葉は人を惑わすだけの道具だ
おまえは自分の気持ちに素直になればいい
父親と決着をつけたいんだろう?
○ティーダ
もちろんッス
○フリオニール
じゃあ迷うことはない ジェクトはこの先にいる
○ティーダ
"迷ったわけじゃない"
"だけど何かが引っかかって──"
"スッキリしなくて"
"オレは無性に叫びたかった"
わぁ────
"やっとオヤジと戦えるのに"
"なんでモヤモヤするんだろうな"
○セフィロス
同じものにすがり同じものを目指す……糸を引かれ操られる人形そのものだな
○ガーランド
……輪廻とはそういうものよ
○セフィロス
光もまたおまえを救いに来るだろう あれは真実を知らぬからこそ貫ける意思か?
○ガーランド
…………
すべて戯言よ……「大いなる意思」の前ではな
○フリオニール
ティーダ! やっと追いついた 大丈夫か? 急に走り出してどうしたんだ
○ティーダ
え? ……あーごめん! なんかこうじっとしてられなくて──さ
○フリオニール
せめて走り出す前に声をかけろ そうすれば俺だって準備するから
はやる気持ちはわからなくないさ でもここは落ち着いていくべきだぞ
○フリオニール
おまえは皇帝と戦ってきたのか 大丈夫だったか?
○ティーダ
大丈夫も何も……全力出してやる前に逃げられたッス
オヤジとの勝負もおあずけ──結局みんな……中途半端になっちゃってさ
○フリオニール
そうか……でも二度と戦えないわけじゃない 次に会ったときのためにしっかり準備しておけよ
○ティーダ
あれ ここ先に進むひずみじゃないぞ ──せっかくだからここも片付けていくか
○フリオニール
スキルに頼らずともチェインはできるはずだ 効果の高いチェインスキルはとっておくのも手だぞ
○フリオニール
ティーダ 皇帝の言葉──まだ気にしてるのか?
○ティーダ
え? 気にしてるわけないッス! さあ目の前の敵に集中!
(集中できてないなオレ こういうときどうするんだっけ?)
○フリオニール
みんな自分の目標を決めているんだな ……いやなんとなく想っただけだ
○フリオニール
いたぞ
○ティーダ
なんかモメてる?
○ジェクト
わかったんだよ
チマチマやるのはオレの性にあわねえってな
○皇帝
そんなくだらん理由で策を無にする気か?
○ティーダ
オヤジ
○皇帝
もう貴様は当てにせん
望みどおり息子と戦うがいい
○ジェクト
さてこれでジャマ者はいなくなったぜ
○ティーダ
あんた──ケガしてるだろ
○ジェクト
こんなもんかゆくもねえ
おまえなんかひとひねりだ
このオレ様を倒しにきたんじゃないのか ええ?
○ティーダ
ああそうだよ
そうだけど
○ジェクト
ああん?
○ティーダ
こんなの──
なんか違うっつの
○ジェクト
ビビリやがって
ウダウダしてっと手に入るもんも入んねえぜ
○フリオニール
やはり肉親とは戦いづらいな
○ティーダ
そうじゃなくてさ
戦ってブッ倒すって気持ちはずっと変わってない
でも今のオヤジに勝ってもなんか違うッスよ
オレが勝ちたいのは──
○ティーダ
フリオニール
悪いけどひとりで行かせてほしいッス
○フリオニール
なに?
○ティーダ
オレひとりで決着をつけたいんだ
○フリオニール
みんな勝手だな
持っていけ
とっておきのポーションだ 使い方間違えるなよ
○ティーダ
ありがとなフリオニール
勝手で悪いけどさ
これがオレの物語だ
○ティーダ
よし待ってろよオヤジ──
○モーグリ
ストーップ! お兄さんもちょっと待ってほしいクポ!
○ティーダ
うわっ!?
○モーグリ
モーグリショッププラポカ店出張サービスクポ~! もてあましたKPをここらで飛散するクポ~!
○ティーダ
──びっくりした ポーション落とすかと思った
○ティーダ
オヤジこの先にいるんだよな
今度こそ正々堂々と決着をつけてやる
さあ……もう少しでゴールだ!
○ジェクト
よう 覚悟は決まったのか?
○ティーダ
決まったよ
○ジェクト
どういうつもりだ?
お情けのつもりか?
○ティーダ
スッキリしないんだ
弱ったあんたを倒したって
わがままでろくでなしで自分勝手で
だけど
誰にも負けない 世界でいっちばん強い──
オレが勝ちたいのはそんなあんたなんだ
○ジェクト
ひょろひょろのガキがいっちょ前に
後悔すんじゃねえぞ?
○ティーダ
後悔したくないから戦うんだろ
○ジェクト
いっちょやるか
○ティーダ
やられろよ
○ジェクト
ほう?
○ティーダ
まだまだ
○ジェクト
だったら──
手加減なしだとこれかよ
ま オレに勝てる奴はいないってことだ
おまえはガキだからな
無限の可能性ってやつに賭ければいい
明日には立ち上がれるだろ
○ティーダ
逃げんなよ
終わっちゃいない あんたを越えなきゃ──
明日なんて来ないんだ
○ジェクト
ったくしつこいね
誰に似たんだ
○ティーダ
決まってんだろ
○ジェクト
ネンネしてりゃよかったのによ
○ティーダ
勝ち逃げされんのはゴメンだ
○ジェクト
染みたぜ
○ティーダ
オヤジ
なんだよ
もう消えんのかよ
○ジェクト
まあな
○ティーダ
だいっキライだ
あんたがキライで
いなくなればいいってそう思ってた
けど本当は
ただ強くなったって
認めて──
あんたに
言ってほしかっただけで──
○ジェクト
っとにいつまでたってもガキのまんまだな
○ティーダ
仕方ないだろ
あんたの息子なんだから
○ジェクト
言いやがる
おい泣き虫
強くなったな
○ティーダ
あ──
○ティーダ
これ──
もらったからな