思い出
○クジャ
おや お早いお帰りだねクラウド
キミの運命の敵とは戦ってきたのかい?
○クラウド
いや まだだ
○クジャ
どうやらまだ戦う決心がついていないみたいだね
ある日突然この世界に引き寄せられたかと思えば
ある日突然見知った顔が目の前に現れる
それも 戦わなければならない敵としてね
気まぐれな神々の無粋ないたずらさ
関わりさえあれば誰でもいい
たとえその相手がすでに敵でなかったとしても
○クラウド
敵になったことさえない相手だったとしても な
○クジャ
放っておけば他の奴にやられてしまうよ
それでもいいのかい?
○クラウド
あんたこそどうなんだ
本当に誰とも戦わないつもりなのか?
○クジャ
戦ったって結果は見えてるだろう
僕らは同じ歌を何度も歌っているにすぎないんだ
ひとり休んだところで混沌を讃える詩が変わることもないさ
○クラウド
でもあんたも
敵に知っている奴がいるんじゃないのか?
○クジャ
別に彼がどうなろうと今さら関係ないさ
僕はこの世界の出会いや記憶に何の意味も感じていないからね
どうせ思い出として胸にしまうなら元いた世界の記憶だけで十分だ
さあ僕はそろそろ失礼するよ
他の奴に見つかると戦えだなんだとうるさいからね
キミも気をつけた方がいいかもしれない
目を付けられると色々と面倒だよ
○クラウド
ああ そうだな
クジャ
○クジャ
何だい?
○クラウド
あんたの思い出も大事にできるといいな
○クジャ
馴れ合うつもりはないけど
そのくらいの言葉はキミにも返してあげるよ
○ケフカ
おやおや 根暗とナルシストが思い出語り?
これはまた屁が出るほどタイクツな絵ですねぇ
こいてしまいました(字幕には出ない)
し か し
何てかわいそうな人たちでしょう
大事な思い出が邪魔して思うように戦えないなんて
思い出なんて何の意味もない
そんなものにとらわれるなんて時間の無駄!!
よしいい考えを思いついた
残念で気の毒で弱虫な彼らのために 私が一肌脱いで差し上げようじゃないですか
ホワァーーッホッホッホ
終焉をうたう者-1-
○クジャ
やあジタン 相変わらず元気そうだね
○ジタン
クジャ!? 何でおまえここにいるんだ?
○クジャ
キミと同じさ 僕もこの世界に呼び出されたんだ
戦うための哀れな駒としてね
○ジタン
おまえも……なのか
○クジャ
残念ながらまだ腐れ縁は続きそうだね
○ジタン
もうコスモスには会ったのか?
○クジャ
……顔は合わせてるよ 僕は少しだけキミより早く目覚めたからね
○ジタン
そっか じゃあオレもおまえもあとは戦うだけか
しかい神様の争いなんてものに巻き込まれるなんて思ってもみなかったぜ
この世界はオレたちがいた世界と違う ここいいる奴らもみんなそうらしいんだ
オレのしっぽが珍しいって引っ張るバカまでいてさ
でもこうなっちまったもんは仕方ないよな さっさと終わらせて元の世界に還るしかない
で オレたちの敵はカオスだっけ あっちの戦死と戦って勝てばいいんだよな
○クジャ
戦士なんかに構っている暇はないよ 僕たちの敵は混沌の神カオスさ
○ジタン
カオスって……神様だっているカオスか? その前にあっちにも戦士がたくさんいるだろ?
○クジャ
真面目に彼らの相手をしても無駄だよ カオスの力ですぐに傷は癒えてしまう
○ジタン
いくら戦ってもムダってことか?
○クジャ
そう だからカオスを直接倒せばいい 神が倒れれば手下の戦士も消えるからね
○ジタン
手下も消える? ってことは……
○クジャ
ああ キミだって同じ コスモスが倒れたら終わりだ
○ジタン
何だよそれ…… じゃのんびりしてられないぜ
○クジャ
ああすぐに戦いの準備を始めるんだ 僕はカオスがいる地に続く道を探す──
○ジタン
待てよクジャ ひとりじゃ危険じゃないか?
○クジャ
悪いけど群れるのは嫌いなんだ 敵の様子を探るにも邪魔になる
○ジタン
そうか──
○クジャ
キミはまず信頼できる仲間を集めておくといい 安全な道を見つけたら連絡するよ
それじゃ皆に──よろしく伝えてくれ
○ケフカ
あれ~あなたはクジャ君! 今お帰りですか?
戦わないなんて言ってるわりにはどうも頻繁にお出かけしているようですね?
○クジャ
またキミの出迎えか どうして僕に付きまとうんだ
○ケフカ
付きまとっているわけじゃ~ありません ただ質問と……そして疑問があるってとこですかね
○クジャ
そう でも答えないよ
○ケフカ
ねねえ いつもどこにお出かけしているのかな そしてどうして誰とも戦ってきていないのかな
○クジャ
答えないと言ったはずだよ キミはその耳も趣味の悪い飾り物のひとつなのかい?
○ケフカ
教えてくれてもいいじゃない いったいどんな楽しいことをしてるのさ
何かのハカイ? それとも誰かのハカイ?
何か面白いことを計画してるんだろ? コスモスの奴らを一気にぶっ潰す計画??
○クジャ
本当にうるさい奴だね 僕はキミのその醜い声と言葉が嫌いなんだ
それ以上その下品な調べを奏でるつもりなら ……その喉を潰してやるよ
○ケフカ
おぉコワイ! でも黙っていたって『潰すつもり』なんじゃないの?
○クジャ
なんだって?
○ケフカ
なんでもありませんよ それじゃ私はこの辺で ではまた
コスモス側にもどうやら動きがある…… 何やら力を与えたとか与えないとか──
だがしかしこちらには新たにイミテーションという奇妙なお人形が手に入った──
ヒヒヒ 意外と今回は面白くなりそうじゃないか
○ケフカ
やはりあなたたちに知らせておかねばと思いました
戦わないと反抗しているあの小僧 何やらウラで素晴らしい働きを見せているんですよ
○皇帝
……つまらん話ではなかろうな
○ケフカ
ツマンナイなんて言ってられませんよ 彼はコスモスの戦士と仲良くしてるんだから
きっと彼らをだまして一網打尽にする計画を練ってくれているに違いありません
だから私たちはその計画に揚力を惜しんではいけない──
いつか訪れるはずのその時に備えて彼を常に見守っておくべきです
○アルティミシア
目を離すなと? クク……コスモスと通じる者が他にもいたか
○ケフカ
ええそうです その通り もし彼の計画が失敗しそうなら──
私たちで協力して成功させてあげねばなりませんからね
○クジャ
おや? ケフカのお人形じゃないか ひとりでどうしたんだい?
もうすぐコスモスの奴らがここにくるよ キミはここで主の帰りをずっと待つつもりかい?
○ティナ
……
○クジャ
邪魔だからどいてくれないか──と頼もうと思ったけれど無理な話だったね
今のキミに意思は存在しない ただ言われたことを忠実に守る兵士──
○ティナ
……
○クジャ
面白い 試してみようか
ここで僕がキミに術をかけてやればキミの主は僕に変わる
慌てふためく奴の姿が目に浮かぶよ 破壊を望む張本人をキミが破壊してやるんだ
○ティナ
……
○クジャ
ねえキミは死ぬまでずっとケフカに仕えるつもりなのかい?
意思も感情も持たずに操られ続けるなんて僕には耐えられないけどね
○ティナ
……
○クジャ
気が変わった
僕の力は別の形でキミのご主人さまに見せ付けてやるとしよう
さあキミが意思を持てるかどうかはキミ次第だ ここからどこへでも飛び立つといい
キミの中にあるあいつの魔力を── キミを縛っている鎖を僕が破壊してあげるよ
終焉をうたう者-2-冒頭
○ケフカ
あんのヤローーーォ!!!
術が効きにくくなってる──! 明らかに効きが悪くなってる──!!
○ティナ
渡しぁ戦いは嫌──
○ケフカ
ふざけたこと言うんじゃないよ!! おまえから戦いを取って何が残るんだ!!
くそっ もっと強くかけなきゃならないなんてあの黒パンツめ──!!
絶対後悔させてやるっ!
○皇帝
荒れているようだなケフカ
○ケフカ
ぁあ? おやまあ皇帝サマか これはいいところに来てくれたよ
こいつに術をかけるまでそこで待ってろ! ちょっと大事な話がある!
○皇帝
ほう この娘は自我を取り戻したか クク……手に余るなら私が引き取ってやろうか
○アルティミシア
娘の意思に術が負けている…… おまえの自慢の術もどうやら限界のようね
○ケフカ
ツマンナイことをいちいち言うな!!
いいかおまえたち 僕ちんはもうあいつへの『協力』を心に決めた
裏切りが明かされる最高の芝居 おまえたちにも見せてやるから手を貸しなよ──
その後のムービーシーン
○ジタン
クジャ! いいところにきたな ちょうどこいつらに話を──
○クジャ
ジタン あまりのんびりしていられない 用件だけを話すよ
○ジタン
どうしたんだ?
○クジャ
僕はしばらくひとりで行動させてもらう
雲行きが怪しいんだ 何やら向こうも動いていてね
○ジタン
おまえは大丈夫なのか?
○クジャ
また情報が集まれば戻るよ
○バッツ
ジタン こいつがなかなか姿を見せないっていうコスモスの戦士か?
○クジャ
キミたちはすぐここを離れた方がいい 僕はそろそろ行くよ
○スコール
待て
おまえ本当にコスモスも戦士か?
○ジタン
お おいスコール
○皇帝
こんな場所に集い何をしている 敵を仕留める作戦か?
○クジャ
ジタン 他の奴を連れて早く
○皇帝
貴様はクジャか 調和の神コスモスの戦士よ
○クジャ
何?
○アルティミシア
逃がしはしませんよ おまえたちはここで散る運命
○バッツ
うわぁ
○スコール
クッ
○ケフカ
さあ覚悟しなさーい? あれでもこれじゃ3対4……
こちらの分が悪いですねえ 仕方ない 助っ人を呼びましょうか
ハーイ皆さんご存知期待の新星イミテーションの兵士さんたちでございます
ハイ兵士さんたち!
コスモスの奴らに向かっていくのだ
○ジタン
クジャ! 下がれ
○ケフカ
おやぁ? 不思議ですねぇ
コスモスの戦士には襲いかかる彼らが
『我々カオスの者には絶対攻撃しないけど』コスモスの戦士には襲いかかるハズの彼らが
なんで君のことを素通りしているのかな?
あれ? もしかしてまさか君は?
○スコール
貴様やはり──
○クジャ
大根役者が面白い演出を用意したものだね
残念だったね キミたちはここで死ぬ運命だ
○ジタン
クジャ
○クジャ
死にたくなかったら戦いなよ
でなければしっぽを巻いて必死に逃げる姿を見せてくれ
○ジタン
何言ってんだよ! オレたちを騙してたっていうのか?
○クジャ
ああそうなるね キミたちを罠にかけ陥れ最後に殺す──
『皮肉な結末』かい?
感謝するよケフカ
でもこんなくだらないおもちゃはいらないよ
この3人くらい僕ひとりで十分だ
バッツ戦前
○バッツ
敵だっていうなら戦わせてもらうよ
○クジャ
ああ 死ぬ気でかかってくるといい
スコール戦前
○スコール
カオスの手先らしいやり方だな
○クジャ
褒め言葉をありがとう
ジタン戦前
○ジタン
ほんとに信じちゃダメなのか!?
○クジャ
歩けるうちに──逃げた方がいいよ
ジタン戦後
○皇帝
なかなか面白い見世物だったぞ だが貴様は少し調子に乗りすぎた
○アルティミシア
我々の協力を得ることができない計画──
カオスの戦士への危害 でなkれば主の抹殺
とでもいったところかしら
厄介な道化の存在を軽く見すぎていたようね
○皇帝
今回は忠告だけに留めてやろう
我々を敵に回そうなどと二度と考えないことだな
再びこんな愚策に私を巻き込むつもりならば
次はどんな手を使ってでも貴様を潰すぞ
○ケフカ
あんな奴らの言うことはほっといてっと
本当に今回は素晴らしい働きでした
とどめを刺せず
逃 が し て
しまったのが何とも惜しい
ま 次で挽回していただきましょう
カオスの戦士として立派に戦いなさい
○クジャ
僕に指図をするな
○ケフカ
指図なんかじゃないよ
しっかり戦った方がいいって言ってるだけじゃん
でも戦わないって言うならいいよ おまえの計画はまだ使える
それでジュウブン!
思い出っていう腐った記憶と瀕死のおまえを組み合わせれば
あのサルくらいならもういちど騙せるだろうからね
○クジャ
ずいぶんとご丁寧な提案じゃないか
奴らを逃がしたことがそんなにお気に召さなかったかい?
それなら気が済むまで僕を戦いに駆り出せばいい
キミのおかげで僕は戦わないでいる必要がなくなったからね
ああ そういえばケフカ
キミの大事なティナってお人形は元気かい?
○ケフカ
んぬっ
○クジャ
まあキミの術があっさり解けるはずもない 余計なお世話だったね それじゃ
○ケフカ
負け惜しみだけは一人前か? この程度で終わったと思うなよ
楽しみはおまえがコスモスの戦死に倒された後
しっかり負けられるよう 監視していてやるよ