レポート2

World:A Place:鷹の翼と呼ばれる街

それは、膨大な力を秘めて生まれたとは思えない小さな子供でした。
その力が育つまで、国が面倒を見るはずでしたが私たちは、その子を引き取り自分の子供のように育てることを決めました。
あの無垢な瞳を前に他の選択肢が取りえたでしょうか。

私たちの子ではなく、国の持ち物だということは痛いほどよくわかっていました。
いつか奪われてしまうことも、その意味も。
夫は与えられた仕事に疑問を抱いているようでした。今まで彼が発明した、浮遊石や飛空挺……
それらは人々の生活を豊かにするものでしたがあの子は違います。戦争の道具なのです。

しかし、災いはすぐそこまで迫っていました。隣国による、召喚獣やオメガと呼ばれる兵器に対抗する手段は他になかったのです。
彼は、私たちの平和を守るため研究を続けなければならなかったのです。

冒頭

○ティナ
ヴァンは言ってくれた
『おまえも同じだろ　戦いたくないってしっかり思ってる』
それは私の……意思なの？
──ッ！あれは？
イミテーションいったいどこに……　この先はコスモスのいる聖域！
もしコスモスが倒れたらコスモスの戦士たちはみんな消えてしまう……

虚構の兵士戦後

○ティナ
イミテーションの様子が……さっきまでと違う強い力を感じる
カオスの戦士とは戦わないはずなのに　──仲間を破壊されて怒っているの？
でもあなたたちをカオスのところに行かせるわけにはいかない
壊すために戦うんじゃない　守るため……それが私の意思！

4連戦後

○コスモス
待って！

○ティナ
う……

○ウォーリアオブライト
彼女はイミテーションと戦ったのか？

○コスモス
そうかもしれません
そして傷つきここへ迷い込んでしまった

○ウォーリアオブライト
いったいなぜ

○コスモス
戦いたくないという意思──
今の彼女から感じられるのはそれだけ

○ウォーリアオブライト
コスモス　彼女はカオスの戦士だろう

○コスモス
ええ　ですが彼女もまた戦いの終わりを望む戦士のひとり
その想いを消してしまいたくない
傷が癒えるまで眠りなさい
目覚めるときあなたの意思があなたの道を決めてくれる