レポート17

World:B Place:秩序の聖域

戦乱の中で生みだされた兵器──
カオスがもたらしたものは平和ではなく恐怖と絶望そして新たな戦禍でした
のちにカオスはかけがえのない存在を失い見知らぬ世界に閉じ込められてしまいます
次元の狭間への道を開くこと
それが彼に与えられた次の使命でした

幾度も戦いを繰り返しカオスは強大な力を蓄えていきました
それでも道は見つからなかった
彼に輪廻を強いた主──科学者シドも帰郷を諦めかけていました
そんな時新たな可能性を示したのは神でも主でもない無力な『駒』でした

存在の記憶　イミテーション3連戦後

○バッツ
大丈夫だったか？

○ウォーリアオブライト
ああ　君も無事か

○バッツ
無事だよ　もう戻るか？　それとももう少しここにいるか？

○ウォーリアオブライト
もう少しここに？　なぜだ？

○バッツ
だってこの場所好きなんだろ？

○ウォーリアオブライト
この場所が？

○バッツ
ここでよく空を見上げてる

○ウォーリアオブライト
そうだな

○バッツ
何か思い出のある場所だたりするのか？

○ウォーリアオブライト
いやそろそろ戻ろう　時間を取らせた

○バッツ
あ──あのさぁ

○ウォーリアオブライト
何だ？

○バッツ
おまえ自分の名前ってまだ思い出せないのか？

○ウォーリアオブライト
ああ

○バッツ
それならさ　おまえのことを呼べる名前新しくみんなに付けてもらったらどうだ？

○ウォーリアオブライト
私にか？

○バッツ
うん　おれになわけないだろ？

○ウォーリアオブライト
すまないが遠慮する

○バッツ
ん？　なんで？

○ウォーリアオブライト
私には確かに記憶はない
私の記憶も私の名も
最初から存在しないのではないかと思えるほど
少しも断片も思い出すことができない
だが何かを胸に感じることがある

○バッツ
胸に感じる？

○ウォーリアオブライト
ああ　私はそれを失くした記憶の一部なのだと思っている
思い出せなくとも確かに記憶が存在していた証なのだと信じている
私の名も誰かに呼ばれていた　──そう感じる
その証を薄めてしまいたくないのだ

○バッツ
そうか　それがおまえの大事な記憶ってことなんだな

○ウォーリアオブライト
戻ろう